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スタッフブログ

プライマリーマーケットとセカンダリーマーケット

美術市場には二つの市場があります。それはプライマリーマーケット(一次流通市場)とセカンダリーマーケット(二次流通市場)です。

プライマリーマーケットとは作家が制作した新作を最初に販売する市場で、コマーシャルギャラリーや百貨店の新作展などはこれにあたります。それに対し、セカンダリーマーケットとは、プライマリーで一度お客様に購入された作品が再度出てきて販売される市場のことで、アートオークションはセカンダリーにあたります。お客様から美術品を査定買取することもセカンダリー業務の一環です。

美術品はモノとして形を変えずに後世に残すことを目的とされた稀有な種類の品です。人類にとって価値のある作品は出来る限り劣化させずに、次の世代に伝えなければならないという宿命を背負っています。

それには大きな財力が必要で、その最たる施設は公的な美術館などになります。美術館は展覧会をすること以上に、所蔵品の管理存続が重要な業務です。また、経済的に余裕のある個人コレクターが価値のある美術品を所蔵することも多く、その際には作品をセカンダリーマーケットで購入することもあるでしょう。

草間彌生さんも村上隆さんもはじめから作品が高額だったわけではありません。最初はプライマリーで安価で販売していたのが、ギャラリーや美術館などで展覧会をする内に評価が上がり、アートオークションなどで高値が付くようになって現在のような作品の価格になっているのです。

セカンダリーマーケットがないと作品の価格が上がることはありません。しかし、プライマリーマーケットがなければセカンダリーマーケットはあり得ません。美術史上で価値が認められ、作品の価格が高騰するのは星の数ほどいる作家の中から、ほんの一握りかもしれませんが、この二つの市場は切っても切れない重要な関係にあるのです。

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