工芸品
陶磁器、漆器、金工品、木工品、竹工品、石工品、彫刻、ブロンズ、染織品、ガラス工芸品、刀剣など
工芸品には陶磁器、漆器、彫刻など様々な様式があります。しかし、全ての明治以降の近現代工芸品に共通して言えること
は、どのような工芸の様式であれ、それを制作した作家名によって市場での需要が決まるということです。
工芸作家ごとに市場相場があり、その上で作品の種類、サイズ、作品の出来など総合的に見て価格が決定されます。ただし、古美術品や骨董品は別の要素も絡んできます。
もう一つ重要なポイントが『作品の状態』です。陶磁器などでは例え数ミリであってもキズ、ヒビ、欠けている部分などがあった場合は評価が下がります。割れた部分などを直してある場合も同様です。査定の際には、作品をライトで照らして入念に見分します。
また、共箱の有無も価格に影響いたします。よく「邪魔なので箱は捨ててしまった」と仰るお客様もいらっしゃいますが、中身だけだと評価がかなり下がる場合がございます。査定をご依頼の際は共箱や証明書などの付属書類も是非一緒にご用意下さい。
さて、ここ数年は中国工芸品が高値で取引されています。数十年以上前に海を渡って日本に入って来ている三彩、五彩、白磁、青磁、青花などの中国陶磁器は中国人富裕層から非常に人気があります。硯、筆、墨などの文房具や堆朱、翡翠、玉、珊瑚、象牙、犀角、七宝、琺瑯、紫檀、唐木などで出来た中国工芸品も同様です。
そして、日本で作られた工芸品の中で中国からの需要が高いのが煎茶道具です。鉄瓶、銀瓶、茶壺、茶托など中国茶でも使える道具は市場でも人気があります。
しかし、この中国美術ブームもいつまで続くかは誰にもわかりません。かつての日本のバブル後のような状況になる恐れもないとは言い切れません。
ご売却をお考えの場合は、是非お早目にご連絡下さい。