絵画
日本画、洋画、水彩画、中国絵画、西洋絵画、現代アート、大和絵、古画など
日本画、洋画、水彩画、水墨画、中国絵画、西洋絵画、そして現代アートと呼ばれる新しい絵画。
額装して楽しまれることが多い絵画にも時代により流行があります。最近では草間彌生、村上隆、奈良美智を代表とする現代アートの画家たちが人気を集めていたり、70年代に兵庫県芦屋市で結成された具体美術協会が近年海外で評価され、白髪一雄、元永定正、吉原治良をはじめとする多くの具体美術協会に属していた画家の価格が上昇し始めたりしています。
市場での人気の作品が数年でガラッと変わるのが近現代絵画の世界です。
さて、絵画は査定を行う際にいくつかのポイントがあります。まず何よりも重要な要素はその作品を描いた画家の名前です。
需要がある画家には、市場でその作品に対する相場が発生いたします。昔は作品に高い相場があった画家でも、時代の流れにより現在は相場がなくなっている場合もありますし、その逆もしかりです。
どちらにせよ近現代絵画は『誰が描いたのか?』という点が価格を決める一番重要なポイントであるのは間違いありません。
作品自体を拝見する際のポイント
- 『画面のサイズはどうか?』何号ぐらいか?
- 『何が描かれているのか?』市場で人気のあるその画家の代表的な画題かどうか?
- 『何で描いているのか?』画材は油絵具か、水彩絵具か、墨か、鉛筆か?
- 『何に描いているのか?』キャンバスか板か?絹本か紙か?
- 『保存状態はどうか?』シミ、カビ、キズ、紙のヨレ、汚れ、破れ、折れ、などがないか?
- 『出来はどうか?』その作家の作品の中でも良く描けている傑作か?
それともさらっと描いた習作か? - 『描かれた時期はいつか?』まだ未熟な若い頃に描いたのか?脂の乗った頃に描いたのか?
- 『展覧会の出展履歴はあるか?』展覧会図録や画集に掲載されているか?
- 『箱やシールはどうか?』共箱があるか?
また共箱は汚れてないか?額の裏に共シールが付いているか? - 『真贋はどうか?』本物か偽物か?
などを総合的に拝見し、この作品は今の市場でいくらぐらいであるかという判断をします。
また、言葉では非常に説明し難いのですが『作品に魅力があるかどうか?』これも美術品として非常に重要なポイントです。 これはすべての美術品に言えることですが、実際に作品と対面した時にしかわからない「魅力の有無」も査定価格には少なからず影響します。